象牙8千頭分を焼却処分、違法取引への抗議で ケニア
焼却処分によって象牙の闇価格が上昇し、かえって密輸が増えると批判する声もある。しかし式典であいさつした専門家は「過去の焼却処分では3カ月以内に価格が300ドルから5ドルまで下がった」との例を示して反論した。
ゾウは象牙を目的とした密猟により、15分間に1頭が殺されている。またアフリカで昨年密猟されたサイは1338頭と6年連続で増加し、過去最悪の数を記録した。
ケニアでは豊富な野生動物を核とした観光収入が国内総生産(GDP)の約12%を占める。ゾウの保護に取り組む専門家によると、生きたゾウ1頭が観光収入に貢献する額は、象牙取引による収益の76倍にも上るという。