同性カップル、イタリアでも権利法成立へ
ローマ(CNN) イタリア議会で11日、レンツィ首相に対する信任投票が賛成多数で可決され、同性カップルに男女の夫婦に準じた権利を認めるシビルユニオン法の成立が確実になった。
信任投票は369対193の賛成多数で可決された。イタリアはこれまで保守派やカトリック教会の反発が根強く、欧米の主要国の中で唯一、同性関係を法律で認めていなかった。
ローマ市内では歴史的瞬間を祝い、コロッセオやトレビの泉などの主要名所がLGBTのシンボルカラーである虹色のライトアップに彩られた。
レンツィ首相はフェイスブックの公式ページに「多くの人にとって記念すべき日となった。ついに認められたと感じる人も、今夜は眠れなかった人も、どこで祝おうかと思っている人も、もう待てないと思っていた人も」と書き込んだ。
首相はさらに、「法は人々のためにつくるものであって、主義主張のためのものではない」と力説。「私たちが望むイタリアの新しい大切な1ページを記そう。信任投票を通じて実行したのは、長年の試みが失敗に終わり、これ以上遅らせるわけにはいかなかったためだ。イタリアで何もかも先送りし続けるわけにはいかない」と強調した。