ヒズボラ幹部、シリアで死亡 「過激派による砲撃」と声明

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(CNN) レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラによると、同組織の幹部がシリアで死亡した。ヒズボラは14日の声明で、現地のイスラム過激派による砲撃で殺害されたと主張した。

ヒズボラの発表によると、ダマスカス国際空港の近くにあるヒズボラ拠点が12日に砲撃を受け、ムスタファ・バドリディン幹部が死亡した。関与したとされる過激派組織の詳細は明らかでない。ヒズボラは「こうした犯罪組織と戦い続ける決意を強めた」と表明した。

しかし、在英の反体制派NGO「シリア人権監視団」は反体制派や政府軍筋からの話として、この数日間に国際空港周辺の地域が砲撃を受けた事実はないと指摘している。

一方でレバノンのヒズボラ系テレビ局は同幹部の死亡が発表された直後にイスラエルの犯行だと伝えるなど、情報が錯綜(さくそう)している。

バドリディン幹部は、2005年にレバノンのハリリ元首相らが暗殺された事件に関与した疑いで国際司法裁判所に起訴されていた。米財務省は昨年、シリア政権に加担するヒズボ軍事部門の責任者として、同幹部をテロリストに指定した。

同幹部の義理の兄弟に当たるヒズボラのイマド・ムグニヤ司令官は、08年にシリアで暗殺された。同幹部自身も数カ月前、シリアから帰国するのは「殉死した時か、勝利の旗を掲げる時しかあり得ない」と発言していた。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]