強姦被害のオランダ人女性を拘束、姦通罪適用か カタール
アブダビ(CNN) カタールを旅行中に強姦被害に遭ったというオランダ人女性が今年3月中旬以来拘束され、姦通罪に問われる可能性があると訴えている。女性の弁護士が12日に明らかにした。
弁護士のブライアン・ロコロ氏によると、被害者の女性(22)はホテルのバーで友人と飲んでいて、突然気分が悪くなった。目が覚めると知らない場所にいて、自分が飲料に薬物を混入され、レイプされたことを知ったという。
ところが警察に被害を届け出ると、自身が拘束された。
ロコロ弁護士はCNNの取材に対し、「罪状は分からない。私の知る限り、女性はレイプの被害を届け出たために拘束された」と説明。女性は13日に首都ドーハの裁判所に出廷し、その場で初めて罪名が明らかになる見通しだという。
在カタール・オランダ大使館は、女性本人やオランダにいる家族と接触して支援に当たっていることを明らかにした。カタール当局には取材できなかった。
カタールなどペルシャ湾岸のイスラム教国では未婚・既婚を問わず婚外関係を刑法で禁止している。
アラブ首長国連邦でも2013年、同僚にレイプされたノルウェー人の女性が性的関係を持った罪や偽証罪、アルコール飲料摂取の罪に問われて1年4カ月の禁錮を言い渡される事件があった。この女性は後に恩赦が認められた。