繁華街の自爆テロ、死者125人に バグダッド
(CNN) イラクの首都バグダッドの繁華街で起きた爆発による死者は少なくとも125人、負傷者は147人に上ったことが分かった。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行声明を出している。
バグダッド中心部のカラダ地区で2日夜、トラックを使った自爆テロが発生した。死者の中には子ども25人、女性20人が含まれている。イラクで起きた1回の攻撃による死者としては、この数年で最も多い人数となった。
この日はイスラム教のラマダン(断食月)最後の週末に当たり、断食明けの祝日に向けた準備などで多くの人が街に繰り出していた。トラックは喫茶店や小売店、スポーツジムなどが入った建物に突入した。
ISISは、ラマダン期間中にテロ攻撃を激化させると表明していた。バングラデシュの首都ダッカで1日夜に起きたレストラン襲撃事件でも犯行声明を出した。
現場で遺体の収容作業を見ていた学生(25)は複数の友人が亡くなったり行方不明になったりしていると嘆き、「政府と政治家はISISなどのテロ組織を非難するばかりだが、もうたくさんだ。解決策が必要だ」と語った。
アバディ首相はテロを卑劣な攻撃と非難し、3日間の服喪期間を発表。自ら現地へ出向いて被害状況を調べた。ソーシャルメディアに投稿された動画には、首相が市民から「どろぼう」「帰れ」という声を浴び、物を投げ付けられる場面が映っている。