仏ニースのトラック突っ込み 実行犯の身元特定
(CNN) フランス南部ニースで大型トラックが革命記念日を祝う人々に突っ込み84人が死亡した事件で、当局は16日までに、トランクを運転していた実行犯はニース在住でチュニジア生まれのモハメド・ラフエジ・ブフレル容疑者(31)だと特定した。捜査員らはこの男の経歴に焦点をあて捜査を進めている。
当局によると、ブフレル容疑者は14日夜、レンタルした20トンの冷凍トラックで群衆に突入。子どもや未成年者10人を含む84人が死亡、202人が負傷した。パリ検察のモラン検事によると、警察が同容疑者を射殺したことで事件は収束した。
モラン検事によると、52人が重体、25人が意識不明だという。フランスのオランド大統領は、最も負傷がひどい人々について、「生死の境」にあるとしている。
モラン検事によると、容疑者の身分証明書や指紋から身元が特定された。当局は15日、同容疑者が住んでいたとみられるアパートの捜索を開始。同容疑者の妻が15日朝、拘束されたという。
犯行声明は出ていない。また当局は動機についての情報を公表していない。カズヌーブ内相は、これまでのところジハード(聖戦)主義との関連を示す証拠は一切見つかってないとしている。ただ、モラン検事は、今回の攻撃について、各種のテロ組織が普段から動画などを通じて呼びかけている内容と一致するとの見方を示した。