ISIS、イラクやシリアでは「敗走状態」 米国務長官
(CNN) 米国のケリー国務長官は17日、CNNのインタビュー番組に出演し、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は敗走態勢にあるとの見方を示した。一方で、米情報当局筋は、最近入手した情報などから、ケリー長官とは異なった見解を示している。
ケリー氏は番組で、ISISはシリアやイラクの本拠で力を強めているわけではなく、むしろ敗走中だと主張した。
番組の司会者は、世界各地でISISに感化されたとみられるテロが相次いでいることを挙げ、ISISが敗走中とは思えないと反論した。
これに対してケリー氏は、一連の攻撃はISISが「締め付けを感じて必死になっている」ことを示す動きだと述べ、「イラクとシリアを拠点とするISISが大きな圧力にさらされていることは事実だ」と語った。
さらに「1人の人物がある時思い立って殺人を犯すことが、イラクやシリアにおけるISISの侵攻を示す例だというなら、それは全くの間違いだ」と述べた。
ケリー氏はまた、米国はイラク、シリアでISISの掃討に力を尽くしていると強調。ISISはすでに支配地域の40~45%を失っていると指摘した。