アイスランド最大のカトラ火山、周辺で地震 噴火の恐れも
(CNN) アイスランド最大の火山、カトラ火山の周辺で相次ぐ地震が観測され、同国の気象当局はカトラ火山が噴火する可能性もあるとみて警戒を続けている。
カトラ火山は標高1500メートル。専門家によると、通常は50年ごとに噴火を繰り返しているが、1918年以来、大規模な噴火は起きていなかった。
この地域で29日早朝、マグニチュード(M)4.5の地震が2度にわたって観測された。地震活動はこの数週間で活発化していることから、気象当局が監視を続けているという。
専門家は、噴火が差し迫っているわけではないとしながらも、噴火の可能性は排除できないとの見方を示した。
気象当局は、「カトラで夏の間に地震活動が活発化するのは通常の現象で、カルデラ内部の現在の活動は、2012~14年の夏の間に観測された活動と似ている」と指摘。「カトラ周辺の計測では、マグマの動きを示す地盤変動や振動が加速する兆候はとらえていない」と説明している。
アイスランドではカトラ火山に近いエイヤフィヤトラヨークトル火山が2010年に噴火し、噴煙のために欧州全土で空の便が運航できなくなって混乱状態に陥った。