オバマ大統領、ミッドウェー諸島を訪問 自然環境の保護訴え
(CNN) オバマ米大統領は1日、太平洋に浮かぶミッドウェー諸島を訪れた。これに先立ちホワイトハウスは、ミッドウェー諸島を含むパパハナウモクアケア海洋保護区の面積を従来の4倍に拡大すると発表。政権として環境問題に注力する姿勢を強調する狙いがあるとみられる。
ミッドウェー諸島はハワイのホノルルから飛行機で3時間ほどのところにある。正午少し前に到着したオバマ大統領は、島民たちの歓迎を受けた。
まずオバマ大統領は、1942年のミッドウェー海戦に触れてこう述べた。「ここは神聖な土地だと言うことから始めさせてほしい。数多くの若者がここで命を落とした。私たちがこの戦跡を訪れ、数で大きく勝る日本軍を食い止めた水兵や航空兵らあらゆる人々に思いを馳せることができるのは、彼らの勇気と忍耐があればこそだ」
オバマ大統領のミッドウェー諸島訪問には、環境保護の必要性の高い遠隔の土地を自らが訪ねることで、気候変動に関する米国民の意識を向上させたいという思いもある。
「(ミッドウェー諸島には)また、すばらしい生態系がある。私たちにはこうした自然の美を(保護区に)指定するだけでなく、さらに豊かなものにすることができる」とオバマ大統領は述べた。
ミッドウェー諸島に続いて20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するため中国を訪問するオバマ大統領は、G20で気候変動対策のロードマップを固めたいと考えている。オバマ大統領は2014年に北京で、地球温暖化対策に関する中国との歴史的な合意を取り付けた。米政府関係者は、3日に予定されている習近平(シーチンピン)国家主席との会談でさらなる協力を取り付けたいと述べた。