拉致された生徒らの家族、政府に行動要求 ナイジェリア
(CNN) ナイジェリアの過激派「ボコ・ハラム」の指導者、アブバカル・シェカウ容疑者が登場する新たなビデオが公開されたことを受け、2014年に北東部チボックで拉致された女子生徒らの家族が、政府に迅速な対応を求めている。
シェカウ容疑者は25日に公開された約40分間のビデオの中で、同容疑者の死亡説を主張していたナイジェリア軍に対して「私は死んでいない」と宣言。さらに女子生徒の家族や帰還運動の参加者らに向け、「まだ道のりは長い」「娘たちを帰してほしければ、我々の同胞を帰せ」と迫った。
同容疑者はこれまでのビデオでも、チボックの生徒たちと引き換えに当局が拘束しているボコ・ハラムのメンバーを釈放するよう要求していた。
新たなビデオを見た生徒の家族はCNNとのインタビューで、政府に解放交渉を急ぐよう呼び掛けた。
ボコ・ハラムの過去のビデオに娘の話す姿が映っていたという男性は、政府にボコ・ハラムのメンバーの釈放を求め、「事態は差し迫っている。生徒たちの帰還のために手を尽くしてほしい」と強調した。