イスラエルの入植地建設は「約束違反」 米が異例の批判

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米国のオバマ大統領(右)とイスラエルのネタニヤフ首相

米国のオバマ大統領(右)とイスラエルのネタニヤフ首相

ワシントン(CNN) 米政府は5日、イスラエルが先週、ヨルダン川西岸に新たな入植地を建設すると発表したことに対して異例の厳しい非難を行った。

アーネスト大統領報道官は「今回の(建設計画に関する)発表は、イスラエル政府からわれわれが受け取った公の約束と矛盾する」と述べた。

報道官の「約束」とは、イスラエルのネタニヤフ首相が2009年6月に行った演説を指す。首相は「領土問題は恒久的(和平)合意の中で話し合われることになるだろう。それまで新たな入植地を建設したり、新たな入植地のために土地を確保したりするつもりはない」と述べていた。

アーネスト報道官は今回の計画は「和平の追求を損なうもの」だとも述べた。

米国務省のトナー報道官も今回の建設計画は新植民地の創設に等しいとの声明を出した。トナー報道官は、「西岸の奥深くに位置するこの植民地はイスラエルよりもヨルダンにはるかに近く、西岸を事実上分断している入植地とつながり、パレスチナ国家(の建設)の可能性をさらに遠ざけることになる」と指摘。イスラエルの動きを「強く非難する」と述べた。

トナー報道官は、米国がイスラエルと大型の軍事援助で合意して間もないうえにイスラエルのペレス元首相の国葬にオバマ米大統領が出席した直後の発表は「ひじょうにやっかいな」タイミングだと述べた。

一方、イスラエル外務省は声明を出し、建設計画は年内に放棄される予定の西岸のアモナ入植地の住民を収容するために行われ、新規建設にはあたらないと主張。イスラエルがパレスチナとの2国家共存による紛争解決に依然として関与しているとした。

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