アレッポ空爆停止求める安保理決議否決、ロシアが拒否権発動

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空爆によってがれきと化した建物のそばにうずくまる男性

空爆によってがれきと化した建物のそばにうずくまる男性

(CNN) 国連安全保障理事会で8日、シリア政権軍に同国北部アレッポに対する空爆の停止を求める決議案が採決にかけられ、同国のアサド大統領を支援するロシアの拒否権発動で否決された。

英国のライクロフト国連大使は「ロシアによる拒否権の乱用」と非難。「安保理決議でこの戦いを終わらせることはもはや不可能。唯一の道はロシアが政策を変更することだ」「アレッポを救うためには空爆をただちに停止するしかないことは周知の事実だ」と述べた。

ロシアはアレッポ空爆の停止を求めない代替案を提出したが、これは賛成票が足りず否決された。

ロシアのチュルキン国連大使は「奇妙な1日だった」と感想を述べた。アサド政権を支援する同国が拒否権を発動することは、当初から予想されていた。

米国のケリー国務長官は7日、政権軍による空爆は病院や民間人を標的としていると指摘し、戦争犯罪として調べるべきだと主張した。

フランスのエロー外相も空爆を非難し、シリア内戦をめぐる安保理での審議は正念場に達したとの見方を示していた。

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