ロシア新型ミサイル、画像が初公開 「フランス消滅」の威力
(CNN) ロシアのミサイル設計会社は27日までに、新型大陸間弾道ミサイル「RS-28サルマト(通称『サタン2』)」の画像を初公開した。同国の報道機関スプートニクは5月の時点で同ミサイルについて、「米テキサス州やフランス全土を消滅させる能力がある」と伝えていた。
ミサイルの画像はマキーエフ・ロケット設計局のウェブサイトに掲載された。タス通信は25日、国防省のボリソフ次官の話として、サルマトの弾頭は北極越しにも南極越しにも目標を破壊できると伝えた。
ミサイルの射程は1万1000キロ以上。弾頭は重量100トンで、「R-36Mボエボダ」の後継として設計された。
マキーエフのウェブサイトに掲載された説明によると、サルマトはロシア戦略軍の核抑止力を保証・実現する目的で設計され、ロシア軍と共同開発を進めている。マキーエフはロケットと宇宙技術開発を手がけるロシア最大級の研究開発機関。
ロシアとの軍事的緊張が高まる中で、北大西洋条約機構(NATO)はロシアと国境を接する国の防衛を強化してきた。ベルギーのブリュッセルではNATO国防相会合が開かれ、対応を協議している。
ロシア政府は今月に入り、米政府のロシアに対する「非友好的行動」を理由に、プルトニウム34トンの廃棄を定めた米ロの兵器削減条約を中断すると発表していた。