米原潜、80年代以来のグアム寄港 プレゼンス誇示へ
(CNN) 米海軍は1日までに、核弾道ミサイルを搭載した米海軍の潜水艦「USSペンシルベニア(SSBN735)」がグアムに寄港すると発表した。
同艦のグアム寄港は1980年代後半以来。海軍では「予定通りの寄港」と説明しているが、米国防当局者によると、今回はペンシルベニアの寄港に合わせて日本と韓国の代表がグアムを訪れ、同艦を視察する。
北朝鮮の核開発や南シナ海での中国の動向を巡って軍事的緊張が高まる中で、米海軍はペンシルベニアを寄港させることによってアジア太平洋地域でのプレゼンス(存在感)を誇示したい考え。
海軍は声明の中で、「グアム寄港はインド・アジア太平洋の同盟国に対する米国のコミットメントを反映したもので、米国とパートナー諸国との間で行う演習や訓練といった多くの軍事協力活動を補完する」と指摘。「USSペンシルベニアのような弾道ミサイル潜水艦は継続的に巡航を行い、米国の核抑止力に不可欠な安定的で効果の高い要素を担う」と強調した。
海軍によると、ペンシルベニアに搭載されている弾道ミサイル「24トライデントII D5」はそれぞれ複数の弾頭を備え、個々に異なる目標を攻撃するようプログラミングできる。海軍はペンシルベニアのようなオハイオ級弾道ミサイル潜水艦を14隻保有している。