対ISIS、「首都」ラッカでも奪還作戦開始 シリア
(CNN) シリアで米軍の支援を受けて過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦うクルド人やアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」は6日、ISISが「首都」と称する北部ラッカの奪還作戦を開始したことを明らかにした。
SDFは声明で、クルド人とアラブ人、トルクメン人の民兵らが国際部隊と協力して奪還作戦を実行するため、5日夜に合同本部を設置したと述べた。
SDFの報道官が6日、CNNに語ったところによると、米軍が上空から作戦を援護する。最初に郊外を固めたうえで市内へ攻め込む計画だという。
ISISに対しては、イラク軍が先月から同国北部モスルの奪還作戦を進め、先週市内に入ったところだ。
米国のカーター国防長官は6日の声明で、ラッカ奪還作戦開始の発表を歓迎すると表明。「モスルと同様に厳しい戦いと困難が待ち受けているだろう。だがISISが描くイスラム帝国の虚構を崩し、米国や同盟国、友好国にテロを仕掛ける能力を奪うために必要なことだ」と述べ、イラクとシリアの両国で地元部隊を支援していく構えを改めて強調した。
米当局者らはかねて、モスルとラッカの奪還作戦は時期が重なる可能性があると話していた。