イラク軍、モスルを完全包囲 ISISの補給ルート断つ
イラク・アルビル(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に占拠されたイラク北部の要衝モスルの奪還を目指す作戦で、イラク作戦司令部は23日、政府軍率いる部隊がモスルを完全に包囲したと発表した。
奪還作戦の開始から1カ月あまり。軍などがモスルを包囲したことでISISの主要補給路は断たれ、戦闘員が脱出することもできなくなる。モスル市内には3日に政府軍が進攻し、困難な市街戦を強いられる状況が続く。
イラク軍や民兵組織でつくる人民武装軍団(PMU)は、ISISがシリアのラッカからモスルへ人員や武器を送り込むために使っていたルートを押さえたと発表した。このルートはモスルを脱出してシリアに向かうISIS幹部や家族が使っていたという民間人の証言もある。
一方、イラク作戦司令部は23日、モスルのあるニナワ州のISIS情報相を名乗る人物がイラクによる空爆で22日に死亡したと発表した。この人物は同州内でISISの宣伝ビデオや写真の公表を指揮していたとされる。