中米エルサルバドル、2年ぶりに「殺人ゼロ」の1日
(CNN) 中米エルサルバドルの国家警察は15日までに、殺人事件が1日間内に発生しない過去2年間では初めての事例が今月11日に記録されたと報告した。同国での殺人発生率は世界最悪級とされている。
同警察当局者は記者会見で、昨年12月の殺人発生件数が過去最少を記録したとも述べた。同月の事件減少と今月11日の記録達成の背景要因については触れなかった。
警察の統計記録によると、昨年1、2両月では1時間ごとに住民1人が凶悪犯罪に絡んで死亡する割合の事件が起きていた。
エルサルバドルは長年、暴力事件の多発にさいなまれてきた。中南米やカリブ海諸国の組織犯罪の動向を調べているインサイト・クライム基金によると、同国では2015年、住民10万人当たりで103件の殺人が起き、西半球では最悪記録となっていた。同年に発生した殺人は計6656件だった。