PLO、米大使館が移転なら「イスラエル承認を撤回」
(CNN) パレスチナ自治政府の母体組織であるパレスチナ解放機構(PLO)事務局長でイスラエルとの和平交渉責任者のサエブ・エラカート氏は28日までに、米国のトランプ政権が大使館をテルアビブからエルサレムに移転させた場合、イスラエルの国家承認を取り下げると言明した。
CNNの取材に述べた。「米国が東エルサレムは併合されたと言うのなら、我々はいかなる状況でもイスラエルを国家として認めない」と断言。また、移設は、米国がパレスチナとイスラエルの2国家共存案は死滅したと認めたことに等しいとも述べた。
エルサレムをめぐってはイスラエルとパレスチナが帰属を争い、未解決の問題となっている。国際社会はエルサレムをイスラエルの首都と認めていない。
PLOは1988年にイスラエルを国家として認め、暴力行為の放棄も宣言していた。
エラカート氏はまた、米国がエルサレムへの大使館移転に踏み切った場合、国連総会にイスラエルの加盟資格の中断を求めるとの方針も明らかにした。