ローマ法王、ミャンマーを批判 ロヒンギャ迫害で
(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は8日、ミャンマー西部ラカイン州でイスラム教の信仰を支持しているとの理由だけでイスラム教徒ロヒンギャが迫害を受けているとし、ミャンマー政府の対応を批判した。
一般謁見(えっけん)の演説で述べた。ロヒンギャはキリスト教徒ではないことに言及しながらも、「良き人々、平和的な人々であり、我々の兄弟であり姉妹である。彼らは長年苦難を受けている」とし、「拷問を受け、殺害されている」と続けた。居場所を失って逃げ惑っているロヒンギャのための祈りに加わるよう謁見の参加者に求めた。
国連によると、ラカイン州では昨年10月9日以降に暴力行為が拡大し、ロヒンギャ約6万9000人が同州から避難した。ロヒンギャの集団が同日、国境検問所を襲撃し、警備要員9人を殺害したのがきっかけとされる。これを受け、政府は襲撃犯摘発の作戦を進め、この過程で100人以上の死者が出ていた。