イラク軍司令官、「ISIS幹部がモスルから逃走」
イラク北部アルビル(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に支配されたイラク北部の都市モスルの奪還を目指す作戦で、イラク連邦警察の司令官は1日までに、ISISの戦闘員がモスルで最後に残った西部の拠点を捨てて逃走しつつあると語った。
司令官のジャウダッド中将によると、ISIS戦闘員は徐々に互いから切り離され、市内に点々と残る支配地域から幹部らが脱出しているという。
ISISはショックで混乱状態に陥り、戦闘員のグループが個々に孤立した状態で戦っているとジャウダット司令官は述べ、「現場の情報部隊からの情報では、同テロ組織は分解しつつあり、幹部がモスルから逃走している」と語った。
イラク軍は1カ月前にモスル東部をISISから奪還。現在は西部に残る「テロリストの巣窟」を狙って砲撃し、戦闘員や爆弾などの捜索を行っているという。
一方、政府軍と連携する民兵組織の人民武装軍団(PMU)は、モスルから約70キロの地点で開かれていたISISの会合を2度にわたって爆撃し、集まっていた戦闘員70人あまりを殺傷したと発表した。