米国民にビザ取得迫る決議可決、欧州議会
(CNN) 欧州連合(EU)の欧州議会は4日までに、EUの行政執行機関である欧州委員会に対し域内を訪れる米国人にビザ(査証)取得を義務付ける制度を求める決議を可決した。ただ、法的な拘束力はない。
米国とEUの間では査証免除制度が実施されているが、米国はEU加盟の5カ国に対しては制度を適用していない。欧州議会の今回の要求は、この5カ国に対しても他の加盟国と同様の待遇を迫る上での取引材料ともなっている。5カ国は、ブルガリア、クロアチア、ポーランド、ルーマニアにキプロス。
米国民の場合は計28カ国のEU全加盟国にビザなし渡航が出来る。
欧州議会の報道機関向け声明によると、欧州委に対し今後2カ月内に米国民のビザ取得の義務化に必要な法的措置を講じることを求めた。