干ばつ深刻化で110人死亡、食糧不安620万人 ソマリア
(CNN) アフリカ東部ソマリアを襲った深刻な干ばつの影響で、餓死したり病死したりする人が相次いでいる。同国首相によると、4日までの2日間の死者は、女性や子どもを中心に少なくとも110人に上っている。
ソマリアはここ数年の降雨量が極端に少なく、干ばつの影響で620万人以上が食糧不安に見舞われ、河川も枯渇して水不足に陥っている。
同国では2月末、ファルマージョ大統領が全土で干ばつによる非常事態を宣言していた。110人の死亡は、特に干ばつが深刻な南西部のベイ地域で確認された。国内の他の地域の犠牲者数については現時点で分かっていない。
首相府はソマリアの状況について、人と家畜の生命が脅かされる人道危機状態にあると指摘。人や家畜が飢えと下痢性疾患による死の瀬戸際にあると述べ、「飢えと水不足のために死にかけている何百万というソマリア人の命を救うため、干ばつ対策に貢献してほしい」と企業や国民に呼びかけた。