洪水で72人死亡、首都周辺の50万人以上が被災 ペルー
(CNN) 週末にかけて豪雨に見舞われた南米のペルーで、洪水や土砂崩れによる死者が21日までに72人に上っていることが分かった。国営メディアが伝えた。当局によれば首都リマの周辺では50万人以上が被災している。
クチンスキ大統領は20日、困難な状況を認めながらも「事態はコントロールできている。早期の収束を願う」と述べた。さらにツイッターでローマ法王とエクアドル政府に対し、支援への感謝を表明した。
雨季に入った今月初めから、ペルーでは数週間に及ぶ降雨で全国各地の河川の水位が上昇。住民が避難を余儀なくされる中、複数の都市で非常事態宣言が出された。
一般人が撮影した洪水被害の動画には、泥流に巻き込まれた女性が、全身泥まみれになりながらもがれきの下から自力で脱出する様子がとらえられている。女性はこの後病院に運ばれ、手当てを受けた。
雨季は向こう2週間続くとみられている。