中国が退去命令、米爆撃機は応じず 東シナ海上空

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自衛隊のF15と編隊を組んで飛ぶB1B=21日

自衛隊のF15と編隊を組んで飛ぶB1B=21日

ワシントン(CNN) 米国防総省当局者は23日までに、米軍の戦略爆撃機B1Bが韓国上空近くを最近飛行した際、中国の航空管制当局者が同国の管制空域を不法に侵犯したとして立ち去るよう同機操縦士に求めたことを明らかにした。

これに対し操縦士は国際空域で実施する通常の作戦として、飛行針路は変えないと応じたという。中国側の警告は今月19日にあったとされる。

B1B機が飛んでいたのは韓国の済州島から南西へ70カイリ(約130キロ)離れた空域。中国が2013年に宣言し、論議を呼んだ東シナ海などを対象にした防空識別圏内に位置するとされる。日本の防空識別圏とも重複する。

中国は防空識別圏を宣言することで、指定の海域上空を通過する際、最初に中国への通知を求めている。ただ、米国と日本両政府は中国のこの防空識別圏の正当性を認めていない。

米空軍によると、B1B機は米領グアム島の基地所属で、日韓と連携した2国間の訓練飛行を実施していた。米太平洋軍爆撃機作戦部門の責任者は両国との訓練飛行の実施を発表した際、3カ国の協力態勢の強化は日本、他の同盟国やパートナー国に対する侵略行為への迅速な対応を可能にするとの意義を強調する声明を発表していた。

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