北朝鮮ミサイル、発射直後に爆発か パレードでは新型公開も
(CNN) 北朝鮮は16日朝、東部の新浦(シンポ)付近からミサイル発射を試みたが失敗した。米国と韓国の国防当局者がCNNに語った。
この場所では今月初めにもミサイルが発射され、日本海に落下していた。
米韓両国の情報当局者は、16日のミサイルの型などを詳しく調べている。米軍当局者によると、ミサイルは発射直後に爆発したため、得られたデータが限られている。大陸間弾道ミサイル(ICBM)ではなかったとみられる。
平壌のCNN記者によると、北朝鮮国営メディアから今回の発射を確認する情報は出ていない。
これに先立ち北朝鮮は15日、故金日成(キムイルソン)国家主席の生誕記念日「太陽節」を祝う軍事パレードで、新型とみられる複数のミサイルや発射装置を公開していた。
専門家らの話によれば、パレードには新たにICBM級の2基と、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星(KN11)」、その陸上配備型「北極星2(KN15)」の各1基が登場した。
ICBMとされる2基は、移動式発射台に搭載された発射筒の外観から、北朝鮮がこれまで公開した中でも最大級のミサイルとみられ、従来よりも射程が伸びている可能性がある。また、液体燃料式に比べて素早く配備できる固体燃料式と推定される。
KN15の移動式発射台が車輪型でなく、キャタピラー型だったことも注目された。道路が整備されていない場所にも容易に乗り入れ、隠しておくことが可能になったとされる。
ただ専門家らは、北朝鮮が過去に実施したミサイル実験は失敗も多いうえ、パレードで公開されたミサイルが実戦配備できる段階にあるとは限らないとも指摘している。