米軍がシリアのモスク誤爆か 人権団体が報告書、調査求める

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がれきの中で救助作業を行う人々

がれきの中で救助作業を行う人々

(CNN) 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」は18日までに、米軍が先月シリア北部アレッポ近郊でモスク(イスラム教礼拝所)を誤爆し、多数の死傷者が出ていたと断定する新たな報告書を発表した。

報告書によると、アレッポ西郊にあるモスクが先月16日に空爆を受けた。モスクには数百人の信者が集まっていて、少なくとも40人が死亡、数十人が負傷した。

地元住民の話や建物の写真、映像などから、現場は名の通ったモスクだったことがうかがえる。空爆のあった木曜日の日没後は、毎週多くの住民が講話を聞きに集まる時間帯だった。

HRWは、標的の建物について少しでも情報を集めようとすれば、この時間帯に多くの民間人がいたことはすぐに分かったはずだと指摘。米軍が事前の注意を怠ったと批判している。

米軍はこの空爆について、国際テロ組織アルカイダが会合を開いていた建物を狙ったと主張している。だがHRWによると、空爆されたモスクに当時、アルカイダなど武装組織のメンバーがいた形跡はないという。

HRWの幹部は声明で「米軍の攻撃にはいくつかの点で根本的な間違いがあり、数十人の民間人がその犠牲になった」「米当局は何がいけなかったのかを究明し、攻撃を仕掛ける前にやるべきことをやるようにして、再発を確実に防ぐべきだ」と述べた。

米軍は先月、アレッポの南西に位置するイドリブでアルカイダ幹部の会合場所を空爆し、「数人のテロリスト」を殺害したと発表していた。米軍当局者はCNNとのインタビューで、米軍機がモスクから十数メートル離れた建物を空爆したものの、衛星画像によればモスクは倒壊していないと述べた。

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