ドルトムント爆発、28歳容疑者を逮捕 株価下落狙い襲撃か
(CNN) ドイツ西部のドルトムントでサッカーチームの選手を乗せたバス付近で複数の爆発が起きた事件について、同国検察は21日までに28歳の容疑者を逮捕した。
検察によるとこの容疑者はドイツとロシアの二重国籍を所持。ドイツ南西部の街、テュービンゲンの近郊で逮捕したという。
爆発は11日、独サッカー1部リーグに所属するボルシア・ドルトムントの選手らを乗せたバスの近くで3回にわたって発生。ドルトムントの選手1人が腕と手を負傷し、手術を受けた。
検察は声明で、容疑者が爆発当日、ドルトムントのチームが宿泊するホテルに滞在していたことを明らかにした。
容疑者は将来株価が下落したときに巨額の利益を得る目的でドルトムント株を取引していた。滞在先のホテルのIPアドレスから1万5000株分の取引があったという。
検察は声明で「襲撃の結果、選手が重傷を負ったり死亡したりすれば、チームの株は大きく下落することが予想される」と述べた。
当局は使用された爆発物の種類から、テロリストが絡んだ犯行とみて捜査を進めていた。