北朝鮮、弾道ミサイル発射も失敗 米太平洋軍
(CNN) 北朝鮮は29日、同国西部の北倉(プクチャン)付近から弾道ミサイル1発を発射した。米太平洋軍の報道官が明らかにした。ミサイルは内陸部で爆発し、北朝鮮の領域外には届かなかったという。
米軍はミサイルの主要部分が北倉の飛行場から35キロほどの地点に落下したと見ている。韓国の複数の当局者は、発射実験は失敗に終わったようだと述べた。
韓国軍合同参謀本部は「追加の情報を分析している」と言及。「韓国軍は北朝鮮によるさらなる挑発の可能性を引き続き注視しつつ、徹底した防衛態勢を維持している」と述べた。
トランプ米大統領は「北朝鮮は今日のミサイル発射で、中国と同国の名高い国家主席の意向を軽視した。(発射は)失敗に終わったが」などと述べた。
米当局者は、試験発射されたのは中距離弾道ミサイル「KN17」だろうと語った。KN17は固体燃料を使用する地上配備型のミサイルで、移動式の発射台から発射される。
北朝鮮の首都・平壌で取材に当たるCNNの記者によれば、北朝鮮国営テレビでこれまでのところミサイル発射の発表はないという。
CNNの集計では、北朝鮮がミサイル発射を試みるのはトランプ米大統領が1月に就任して以来9度目。
今回の発射の数時間前には、ティラーソン米国務長官が国連の特別会合で、北朝鮮への圧力強化を呼びかけていた。