パニック状態のヒョウが村で暴走、4人負傷 インド北部
ニューデリー(CNN) インド北部のパンジャブ州の村で31日、野生のヒョウがパニック状態で村内を走り回り、人々に襲い掛かる出来事があった。
ヒョウが現れた村では人々が自宅の屋根の上に避難し、ヒョウが狭い通りを疾走するのを固唾(かたず)をのんで見守った。
地元の森林当局者はCNNの取材に答え、「人が大勢いたために、ヒョウは攻撃的になっていた。村の通りは非常に狭く入り組んでいるので、捕獲するのは極めて困難だった」と述べた。
/ SHAMMI MEHRA/AFP/AFP/Getty Images
ヒョウは麻酔銃3発を撃ち込まれて、ようやくつかまえることができた。森林当局者が家屋に閉じ込めた後、近隣の動物園の獣医チームが連れて行った。捕獲するまでの約7時間で少なくとも4人が負傷した。
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森林伐採や人間の居住圏の拡大を背景に、インド農村部では人と野生動物の接触の機会が増えている。政府は2011年に、人とヒョウの接触に関するガイドラインを発表。ヒョウは極めて適応力が高く、都市化した地域の近くにも生息が可能だとして注意を呼びかけていた。
16年の政府の推計によると、国内のヒョウの生息数は1万2000~1万4000頭。