NZ総選挙、アーダーン首相率いる与党・労働党が圧勝

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アーダーン首相率いる与党・労働党が総選挙で圧勝した/Hannah Peters/Getty Images AsiaPac/Getty Images

アーダーン首相率いる与党・労働党が総選挙で圧勝した/Hannah Peters/Getty Images AsiaPac/Getty Images

(CNN) 17日投開票のニュージーランド総選挙(定数120)で中道左派の与党・労働党が圧勝し、アーダーン首相の続投が確実になった。

暫定結果によると、労働党の得票率は49%。前回選挙の37%を大幅に上回り、現行の選挙制度が始まった1996年以降で最高を記録した。同党は64議席を獲得し、連立政権が続いた現制度下で初めて単独過半数を確保する見通しとなった。

中道右派の最大野党・国民党は得票率約27%と、前回選挙の44%から大きく後退し、35議席にとどまる見通しだ。

労働党と連立を組む緑の党は得票率8%と、前回より2ポイント上昇。一方で右派のACT党は前回の同0.5%から同8%へ大きく躍進した。両党とも10議席を獲得すると予想される。

在外投票などの集計を含めた最終結果は3週間以内に発表され、これによって議席配分が変わる可能性もある。

選挙結果を見て喜ぶ労働党の支持者ら/Mark Coote/Bloomberg via Getty Images
選挙結果を見て喜ぶ労働党の支持者ら/Mark Coote/Bloomberg via Getty Images

年初の時点では労働党と国民党の接戦が予想されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、アーダーン氏の迅速な対応が支持を集めた。世界に先駆けて国境を封鎖し、3月に感染者102人の段階で全国的なロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。同国でこれまでに確認された感染者は計2000人足らず、死者は25人に抑えられている。

ただし同国でも経済は深刻な打撃を受けた。最大都市オークランドに感染の第2波が到来した影響で、総選挙は1カ月延期されていた。

投票日の行列を避けようと期日前投票を選ぶ人が多く、16日までに全有権者の57%に当たる200万人近くが投票を済ませていた。安楽死と大麻合法化をめぐる国民投票が合わせて実施されたことも、高い投票率につながったとみられる。

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