9月の気温、4カ月連続で最高更新 2023年は観測史上最も暑い年の公算大

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コペルニクス気候変動サービスによると、9月の世界の気温は観測史上最高を記録した/Ricardo Rubio/Europa Press/Getty Images

コペルニクス気候変動サービスによると、9月の世界の気温は観測史上最高を記録した/Ricardo Rubio/Europa Press/Getty Images

(CNN) 欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービスは4日、9月の世界の気温が観測史上最高を記録したと発表した。これで前例のない暑さが4カ月続いたことになり、2023年が史上最も暑い年になる可能性が高い。

先月の気温はこれまでの最高だった20年9月の気温を0.5度上回った。これほど異常な暑さになったのは、コペルニクス気候変動サービスが観測を始めた1940年以来、初めてだった。

9月の世界の平均気温は16.38度と、1991年~2020年の9月の平均気温より0.93度高く、産業革命前の9月の平均気温に比べると1.75度高かった。パリ協定で各国が掲げた1.5度までの上昇という目標も大幅に上回る。

海面の平均温度も20.92度に達し、9月の温度としては観測史上最高、全ての月を含めても今年8月に次いで2番目に高かった。南極の海氷は、この季節としては史上最低を記録した。

ペットボトルに水を入れる男性と子ども=9月30日/Paulo Amorim/Sipa/AP
ペットボトルに水を入れる男性と子ども=9月30日/Paulo Amorim/Sipa/AP

10月に入っても暑さが和らぐ気配はない。専門家によると、スペイン、ポーランド、オーストリア、フランスなど欧州の各国では、10月の気温も既に記録を更新している。

米海洋大気局(NOAA)は2023年の気温について、産業革命前に比べて約1.4度の上昇を予想。93%以上の確率で観測史上最も暑い年になると予測している。

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