イスラエル軍、ガザ全域で地上作戦拡大へ

（ＣＮＮ） イスラエル軍は３日、パレスチナ自治区ガザ地区全域でイスラム組織ハマスの拠点に対する地上作戦を再開、拡大すると発表した。

イスラエル軍のハガリ報道官が記者会見で語った。同氏はまた、空軍による援護も重要だと強調し、テロの本拠や武器製造施設、トンネル、ロケット弾発射場を空爆することで地上作戦への脅威を抑えられると指摘。「国土へのあらゆる脅威を強力に攻撃するという、われわれの方針は明確だ」と述べた。

イスラエル軍は１日に攻撃を再開してから、ガザ地区南部を含む広い範囲の住民に避難指示を出している。

３日にはＳＮＳを通し、南部ハンユニスの南東に位置する数カ所の集落に向けたアラビア語の声明を発表。同軍が設置したさらに南方の避難所へ移動するよう呼びかけた。

対象の集落には、すでに北部から避難してきた多くの住民が身を寄せている。電力供給やインターネット接続が不安定な状況のなか、ＳＮＳを利用できる住民がどれだけいるのかも明らかでない。

イスラエル軍はその後、北部のジャバリヤやシュジャイヤ、ガザ市旧市街などの住民にも即時避難を指示した。

パレスチナ自治政府の通信社ＷＡＦＡは、ジャバリヤの難民キャンプが３日、イスラエル軍による新たな攻撃を受けたと伝えた。

ＣＮＮが入手した現場付近のビデオには、攻撃後に立ち上った大量の煙が映っている。