ポーランド議会、与党に不信任 8年ぶりの政権交代へ

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ポーランドの与党PiSが議会での信任投票で不信任となった/Wojtek Radwanski/AFP/Getty Images

ポーランドの与党PiSが議会での信任投票で不信任となった/Wojtek Radwanski/AFP/Getty Images

(CNN) 東欧ポーランドで、与党のポピュリスト政党「法と正義(PiS)」が議会での信任投票で不信任となり、8年にわたる権威主義的な政権の座から退く見通しとなった。新首相にはトゥスク元首相が選出され、週内にも新たな政権を発足させる。

PiSは10月の総選挙で第1党になったものの過半数に届かず、2カ月に及ぶ他党との連立協議も実を結ばなかった。

12月11日に行われた議会での信任投票の結果、PiSの政権に終止符が打たれることが確定した。同党による統治はかねて国際社会からの警告を呼ぶと共に、ポーランド社会の分断を深めていた。

中道派のトゥスク氏は今後組閣に着手し、自身を首班とする連立政権の信任投票を今週後半に行う。信任を得るのはほぼ確実とみられている。

2015年以降政権に就いたPiSは、司法やメディア、文化団体、企業を掌握して移民、女性、性的少数者の権利に対する締め付けを行った。

10月の総選挙では前例のない政権3期目を狙ったが果たせなかった。この時の選挙の争点は、家計やウクライナでの戦争、欧州におけるポーランドの位置づけが中心を占めた。

07年からポーランド首相を2期務めたトゥスク氏は、その後5年間、欧州連合(EU)大統領の地位にあった。新首相として、今後はPiSが行ったポーランドの変革からの回帰を目指すとみられる。

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