中ロ貿易は28兆円超に拡大、習氏がロシアとの協力称賛

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会談前に握手を交わすロシアのミシュスチン首相と中国の習近平(シーチンピン)国家主席20日=中国・北京/Dmitry Astakhov/Pool/AFP/Getty Images

会談前に握手を交わすロシアのミシュスチン首相と中国の習近平(シーチンピン)国家主席20日=中国・北京/Dmitry Astakhov/Pool/AFP/Getty Images

香港(CNN) 中国とロシアの今年の貿易額が2000億ドル(約28兆円)を超える中、両国が毎年年末に開く会合では幅広い分野での関係強化が表明され、両国間の協力が際だった1年となった。

習近平(シーチンピン)国家主席は20日、ロシアのミシュスチン首相との会談で、貿易額が11月までに2000億ドルを超えたと語った。習氏とロシアのプーチン大統領が2019年に立てた目標を前倒しで達成する形となった。

両氏は24年までに貿易額を2000億ドルに増やす目標を掲げていた。ロシアによるウクライナへの全面侵攻以降も貿易は拡大を続け、昨年は約3割増の1900億ドルと過去最高額に達していた。

今月公表の中国税関のデータによると、今年11月までの貿易額は2182億ドル。ただ、中国の貿易総額は5兆4100億ドルで、ロシアとの貿易はその4%に過ぎない。

習氏は貿易額から「(協力の)強じんさと幅広い展望」が示されると述べ、両国が「政治的な相互信頼の利点を完全に発揮し、経済、貿易、エネルギー、接続性の協力を深化させる」べきだとの認識を示した。

中国はロシアにとって、欧米から貿易の中止や制裁措置を受ける中で重要な経済上のライフラインとなっている。中国はロシアの戦争を後押ししているとの批判に対し、戦争では中立を保ち和平を呼びかけていると主張する。

中国指導部はロシアを敵対的な欧米の対抗勢力と位置づけ、西側の制裁を批判してきた。国連ではロシアを非難する決議に賛成せず、ロシアからのエネルギー購入を増やす一方で孤立したロシアに消費財を輸出する重要な供給源となっている。

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