中国の1~3月GDP、前年同期比6.8%の伸び
香港(CNNMoney) 中国政府が17日に発表した今年1~3月の国内総生産(GDP)は前年同期比6.8%増と堅調だった。
中国と米国の間では年明けから関税措置の応酬が続き、貿易戦争の懸念が強まっているが、今のところ実際の経済活動には影響が出ていないようだ。
GDP成長率は昨年半ば以降、6.8%を維持している。ただし昨年は通年で6.9%の伸びを示していた。
今年は米国との摩擦に加え、政府が金融リスクの抑制策や工場閉鎖を含めた環境汚染対策を取る見通しで、経済にブレーキがかかることが予想される。
人民元の対ドル相場はこの1年で9%も上昇している。これに世界経済の減速傾向が加わり、中国の輸出部門は1~3月期をピークに下り坂をたどると予想する専門家もいる。
もともと中国政府が発表する経済統計に対しては、正確さを疑問視する声もある。
英調査会社キャピタル・エコノミクスで中国を担当する上級エコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリッチャード氏は、1~3月期の成長率が実際は4.8%だったと推定している。