英LCC 顧客900万人の情報流出、一部のカード情報も
ロンドン(CNN Business) 欧州格安航空(LCC)大手イージージェットは19日、サイバー攻撃で約900万人分の顧客情報が盗まれたことを明らかにした。
巧妙な攻撃により、顧客のメールアドレスや旅程の詳細が流出した。2208人分のクレジットカード情報も盗まれたという。攻撃を受けた時期は公表されていない。
ラングレン最高経営責任者(CEO)は顧客に謝罪し、新型コロナウイルス感染拡大の影響で個人情報がオンライン詐欺に使われるとの懸念が高まっていると指摘。影響を受けた顧客全てに連絡を取り、警戒を呼び掛けていると述べた。
同社はまた、英国の個人情報保護監督機関(ICO)、国家サイバー・セキュリティー・センターと連携して対策を講じているという。
ICOの報道担当者も、情報を盗まれた場合は詐欺メールなどを特に警戒する必要があると強調した。
イージージェットは新型ウイルスの影響により、3月から保有する334機すべての運航を停止している。ウェブサイトでは今月29日以降の予約を受け付けているが、現在も7日単位で停止を延長し、運航再開の時期は明言していない。