787機胴体に不具合、8機の運用停止 米ボーイング

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米ボーイング社は、787型旅客機の胴体の結合部分に問題点が見つかったことを明らかにした。8機の運用が中止され、点検や修理が実施されるという/Justin Sullivan/Getty Images

米ボーイング社は、787型旅客機の胴体の結合部分に問題点が見つかったことを明らかにした。8機の運用が中止され、点検や修理が実施されるという/Justin Sullivan/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米ボーイング社は30日までに、787型旅客機の胴体の結合部分に明瞭な問題点が見つかり、8機の運用が中止され、点検や修理が実施される予定だとの声明を発表した。

問題点は同型機の一部の後部胴体部分で判明し、設計基準に満たない状態を招いているとし、根本的な原因を解明するための徹底的な調査を進めているとした。

航空ニュース専門サイトは運用停止となる8機を保有するのは米ユナイテッド航空、エア・カナダにシンガポール航空と伝えた。

ユナイテッド、シンガポール両航空の報道担当者はそれぞれ1機ずつ保有していることを確認。その上で今回の欠陥が判明した際、運航に投入されていなかったとも説明した。

米連邦航空局(FAA)は787型機の今回の問題点は承知しており、ボーイング社と接触を続けていると指摘。しかし、問題点を踏まえた安全運航通知を出すかどうかについては言及しなかった。

787型旅客機はボーイング社が強味を持つ広胴機の市場で人気の機材で、軽量の機体素材や燃費効率の良さを誇る。2013年にはリチウムイオン電池を使ったバッテリーで出火事故が起き運航停止を強いられたが、これ以降、大きな問題は浮上していなかった。

ボーイングは新型コロナウイルスによる航空需要の下落を受け、787型機の生産の減速を発表。コスト削減などで2つの生産工場のうち1カ所の閉鎖の検討も明らかにしていた。

同社は稼ぎ頭の737MAX型旅客機が2度の墜落事故を起こしたことなどで経営苦境に直面している。同型機の運航再開の承認を米連邦航空局(FAA)などに求め、結論を待っている段階ともなっている。

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