ソフトバンクの孫氏、対中投資に慎重姿勢 現地企業への規制強化受け
ソフトバンクはハイテク分野への投資が世界最大規模で、ネット通販大手のアリババや配車サービス大手の滴滴出行(ディディチューシン)、動画投稿アプリ「ティックトック」の中国親会社、北京字節跳動科技(バイトダンス)など、中国トップクラスの企業数社の株を保有する。
このうち滴滴は米国での上場を果たしたものの、中国ネット規制当局による調査や新規ユーザー登録の停止命令を受けて株価が下落した。
孫氏は対中投資に慎重姿勢をとる期間について、具体的なスケジュールを明らかにしなかった。
ソフトバンクは10日、4~6月期の純利益が前年同期比で40%近く落ち込み7615億円だったとした。減益の主な要因は、米スプリントの株を売却したことによる一時益の反動だという。
孫氏は長期的には中国企業の潜在力を信じる考えを表明。中国政府については、反対でも賛成でもないと付け加えた。