プーチン氏が習首席夫人の肩にショール、ネット検閲で映像消える
香港(CNN) アジア太平洋経済協力会議(APEC)の関連行事として開かれた10日夜の花火鑑賞で、ロシアのプーチン大統領が隣に座った中国の習近平(シーチンピン)国家主席の妻、彭麗媛(ポンリーユワン)氏の肩にショールをかける気遣いを見せた。
彭氏はプーチン大統領の好意に笑顔で応えたが、すぐにショールを取って側近に渡している。この様子は中国中央テレビで生中継され、キャスターは「プーチン大統領が彭麗媛氏にコートをかけました」と伝えた。
米誌フォーリン・ポリシーによると、この映像とキャスターのコメントは中国の交流サイト「新浪微博(ウェイボー)」などを通じて瞬く間に広まった。ところが翌朝までには、検索してもコメントはほとんど表示されなくなり、リンクもつながらなくなった。ユーザーは、中国政府のインターネット監視当局が不適切と判断して削除したとみている。
夫人の隣に座っていた習近平首席は、反対側にいたオバマ大統領や側近と話していた。国営新華社通信などは、この出来事には触れなかった。
プーチン大統領の意図は不明だが、各国のメディアはプーチン大統領が彭氏に「言い寄った」「いちゃついた」などの見出しで報じている。