2千年前に隠された銀貨や宝飾品、鍾乳洞で発見 イスラエル
同庁によると、アレキサンダー大王の死後に起きた後継者争いの混乱の中で、鍾乳洞に逃げ込んだ地元住民が貴重品をここへ隠しておいた可能性がある。
持ち主は争いが落ち着いたら取りに戻ろうと思いつつ、何らかの事情で戻れなかったのではないかと、同庁は指摘する。
考古学者らによれば、鍾乳洞の中にはまだ調査されていない割れ目などが多数残っていることから、今後さらに貴重な遺物が発見される可能性が高い。
考古学庁のチームによれば、今回の調査で2300~6000年前のものとみられる遺物も見つかっているという。
イスラエル沖の海底では先月、ダイビングをしていたグループが2000枚近い金貨を発見した。紀元1000年前後に北アフリカから中東にかけての広い地域を支配したイスラム教シーア派の帝国、ファーティマ朝の金貨が大半を占め、古くはイタリア・シチリア島のパレルモで鋳造された0.25ディナール貨幣も含まれていた。