米国生まれのパンダ「バオバオ」、専用機で中国へ
ワシントン(CNNMoney) 米首都ワシントンの国立動物園で生まれた3歳のメスのジャイアントパンダ「バオバオ」が21日、専用輸送機「パンダエクスプレス」に乗って中国へ出発する。16時間の飛行中は専用の広々としたクレートの中で、笹の葉やリンゴやサツマイモの機内食を食べて過ごす。飼育係と獣医師も付き添っている。
バオバオは繁殖のため中国に渡る予定で、米国立動物園はバオバオが生まれた時からこの日に備えて準備してきたという。
今回の旅にはこれまでずっとバオバオを担当してきた飼育係のマーティー・ディアリーさんが付き添い、中国にも数日間滞在して新しい環境に慣れる手助けをする。バオバオの兄のタイシャンも2010年に中国へ渡っていた。
バオバオの体重は約93キロ、機内で過ごすクレートは長さ約2メートル、高さ1.5メートル。動物園では1カ月前からこのクレートを飼育舎に搬入していた。バオバオは初日に自分からクレートに入り、中でハチミツや水やビスケットをもらっていたという。
輸送機は動物の輸送専用に改造されていて、気温もバオバオが快適に過ごせる水準に保たれる。
輸送を担当するフェデックスがパンダを空輸するのはこれが6回目。同社は過去に準備に1年をかけて、450頭の馬を欧州から米ケンタッキー州まで輸送したこともある。