10代の睡眠時間、少ないと危険な行動増える 米調査
(CNN) 米国の10代を対象にした調査で、睡眠時間が少ない10代は自殺など危険な行為を行う可能性が高まることがわかった。小児科関連の医学誌に調査結果が発表された。
調査では睡眠時間について、「8時間かそれ以上」「7時間」「6時間かそれ以下」に分類。これらの睡眠時間と危険性の高い行為について測定を行った。
調査によれば、学校がある日の前夜の平均の睡眠時間が少なくなると、安全でない行動を行う確率が高まるという。危険を冒すような行為とは、飲酒運転をはじめ、安全でない可能性のある性行為、攻撃的行動、アルコールやたばこ、ドラッグなどの使用が含まれる。
夜間の睡眠が6時間未満の10代は、8時間以上睡眠をとる10代と比べて、自殺を考えたり、自殺を計画したり、自殺を試みたりする可能性が3倍以上に高まるという。また、治療が必要となる自殺未遂の可能性も4倍以上に高まる。
研究者は2007年2月から15年5月の期間について若年層の危険を伴う行動に関する調査のデータを調べた。調査の結果、8時間の睡眠が推奨されているものの、高校生の70%以上がこれよりも少ない睡眠時間だった。
今回の調査以前にも、睡眠時間が8時間未満の高校生は自ら不利な行動をとる危険性が高まる可能性が指摘されていたという。