今年の単語は「使い捨て」、プラごみ問題を象徴 英コリンズ辞書
ロンドン(CNN) 英コリンズ英語辞典は、2018年を象徴する今年の単語に「single-use(『使い捨て』の意味)」を選んだと発表した。
世界中でプラスチックごみの被害に対する認識が高まる中、使い捨てのプラスチック容器に背を向ける人が増え、single-useは一般用語になっている。
かつては手軽で便利なライフスタイルの象徴だったsingle-useだが、今や無駄の多い社会の象徴と化し、海上を漂うプラスチックごみが海洋生物を死なせている現状告発が、使い捨てプラスチックの使用削減を目指す世界的な運動につながった。
コリンズの調査では、single-useの使用回数は2013年に比べて4倍に上っていることが分かった。この問題を取り上げるテレビ番組なども増えている。
環境問題に対する関心が高まる中、コリンズが選んだ今年の単語の一覧には、ほかにもジョギングとごみ拾いを合わせたスウェーデン発祥の単語「plogging」が、よく会話に登場する一般用語として浮上した。
さらに、動物性の製品を食べたり使ったりしない英国発祥の「vegan」、搾取的な性的行為に対して声を上げた「#MeToo」なども世界中に広がった。
また、他人が自分の正気を疑うよう仕向けることによってその相手を操る「gaslight」、非白人の登場人物を白人の俳優が演じることに抗議を込めた「whitewash」、2018年のサッカーFIFAワールドカップ判定で注目された「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)」、人気ゲームのフォートナイトに登場する勝利のダンス「floss」なども取り上げられている。