幹線道路に緑の液体、発がん性物質と判明 米ミシガン州
(CNN) 米ミシガン州でこのほど、幹線道路脇の部材の隙間から正体不明の緑色の液体が流れ出し、警察が一帯を封鎖する出来事があった。
液体はデトロイト郊外の幹線道路上で20日に確認された。連邦当局が駆けつけて調べたところ、化学物質の六価クロムが地元企業の施設から漏れていたことが分かった。
米労働省の労働安全衛生局によると、六価クロムはめっきなどの作業工程で使用され、発がん性を持つ。呼吸器系や腎臓、肝臓、皮膚や目に害を及ぼすとされる。
警察はツイッターで今回の六価クロムについて、地下にある企業の施設から漏れ出し、地中を下って排水管に流れ込んだ後、幹線道路上にあふれ出たとしている。発見されていなければ、湖まで流れていった可能性もあったという。
あふれ出た液体は路上で凍結しているため、警察は掘削機のようなもので砕いてからその破片をかき集めて、安全な容器の中に保管するとしている。
ミシガン州環境省の報道官は、企業の地下施設並びに幹線道路までの排水管の清掃作業を進めていると説明。当局者らはCNN系列局に対し、清掃の完了まで数日かかるかもしれないとの見通しを示した。