米海洋大気局が気候の新常態発表、全米で温暖化が鮮明に
(CNN) 米海洋大気局(NOAA)は4日、2020年までの10年間の平均気温と降雨量に関する統計を発表した。米国は全土で温暖化の進行が「新常態」となっている。
1991~2020年の平均値を1981~2010年の平均値に比べると、米北中部を除くほぼ全土で温暖化が進んでいた。西部は干ばつが進み、東部は降雨量が増えていた。
NOAAは10年ごとに「気候状態」の統計を発表し、過去30年の統計を反映させている。
これまで寒冷地とみなされていたアラスカ州フェアバンクスは、5月の平均気温が華氏50度(セ氏10度)以上に上昇し、ケッペンの気候区分でこれまでの亜北極帯気候から、夏に温暖な大陸性気候に分類が変更になった。
世界気象機関は「北極圏は世界の中でも特に温暖化が急速で、世界平均の2倍のペースで温暖化している」と説明する。