ロシアのリオ五輪出場、一律での禁止は見送り IOC
(CNN) ロシアが国家ぐるみでドーピングを行っていたとされる問題で、国際オリンピック委員会(IOC)は24日、ロシア選手のリオデジャネイロ五輪出場を一律には禁止せず、選手を出場させるかどうかの判断はそれぞれの競技連盟に委ねると発表した。
この問題では世界反ドーピング機関(WADA)が18日に公表した報告書で、ロシアは過去の冬季五輪や夏季五輪でドーピングを行い、国家スポーツ当局の指示でその事実を組織的に隠蔽(いんぺい)していたとして非難。これを受けてロシアのリオ五輪出場禁止を求める声が強まっていた。
しかし24日のIOCの発表では、ロシア選手であっても厳格な反ドーピング基準を満たし、ドーピングを行った過去がないことを条件として、それぞれが所属する競技連盟の判断によってリオ五輪への出場を認めるとした。
各競技連盟に対しては、個々の選手のドーピングに関する過去を調べ、信頼できる国際機関の検査のみを判断材料とすることなどを求めた。
IOCのバッハ会長は同日の電話会見で、「世界中のクリーンなアスリートを公平に扱い、そうしたクリーンなアスリートを守る」と強調した。