印、コロナ禍猛威もクリケットの大会は開催 豪選手が完全防備で現地入り
(CNN) 新型コロナウイルス感染拡大の第2波が猛威を振るうインドでは、絶大な人気を誇るクリケットのプロリーグ「インディアン・プレミアリーグ(IPL)」の試合を継続するべきかどうかについて議論が激化している。こうした中、オーストラリア代表の選手が、試合に出場するため個人防護具(PPE)を完全装着した姿でインド行きの旅客機に搭乗する様子を公開した。
34歳のデービッド・ワーナー選手は27日、チームメートのケーン・ウィリアムソン選手とニューデリー行きの便に乗る自身の画像をソーシャルメディアに投稿した。クリケットの試合のためインドに向かう2人は頭からつま先までを防護用のボディースーツですっぽりと覆い、マスクとバイザーを装着。目の周囲と手首から先だけが見える状態で座席に着き、カメラを見つめている。
インド保健省のデータをCNNが集計したところ同国では27日、32万3144人の新規感染者を報告。累計での感染者数は1763万6307人で、このうち犠牲者は19万7894人となった。
すでにオーストラリア代表の3選手を含む多くのクリケット選手が、個人的な理由を挙げて試合出場を辞退している。
来月30日まで2カ月にわたり開催されるIPLには、世界最高レベルの選手たちが巨額の契約を結んで参加していることで知られる。
27日、オーストラリアのモリソン首相は、インドからの直行便を来月15日まで停止すると発表。IPLを戦う選手たちについて、インドで足止めされている一般国民より先に帰国できる見込みはないと述べた。
「選手たちの渡航はプライベートでのものだ」「オーストラリア代表の遠征とは違う。自分たちで渡航費用を出しており、帰国時もそうするはずだ。便の手配も自分たちでするだろう」(モリソン首相)