テニス界から消息不明の中国人選手を案じる声 大坂なおみも
(CNN) 中国テニスのスター選手、彭帥さん(35)が張高麗(チャンカオリー)前副首相(75)に性的関係を迫られていたと訴えた後、公の場から姿を消していることに対し、テニス界から安否を案じる声が上がっている。
女子テニスのトッププレーヤーの1人、大坂なおみ選手は16日、言論統制は絶対にいけないとツイート。「彭帥とご家族が無事であることを願う。この状況に衝撃を受けている。彼女に愛と光を送ります」と書き込み、「#WhereIsPengShuai(彭帥はどこに)」というハッシュタグを添えた。
被害を訴えた後の彭帥さんの行方は明らかでない。問題の投稿があったSNS、ウェイボー(微博)のアカウントは、今も検索結果から締め出されたままだ。
女子テニスの名プレーヤーとして知られたビリー・ジーン・キング元選手は「彭帥さんが無事に見つかり、訴えが徹底的に調査されることを願っている」とツイートした。
クリス・エバート元選手は「私は彭帥が14歳の時から知っている」と書き込み、安否に関する情報提供を呼び掛けた。
女子プロテニス協会(WTA)のスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)兼会長は彭帥さんの訴えた内容に「深い懸念」を示し、「検閲なしの徹底的、公正で透明性のある」調査が必要だとする声明を出した。
男子プロテニス協会(ATP)のATPツアーは15日の声明で「彭帥さんの無事が確認されたという情報は心強い」と述べたが、情報の真偽や提供者には言及していない。