ジョコビッチ選手、セルビアに帰国 ファンらの歓迎受ける
(CNN) 男子テニスの世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ選手(34)が新型コロナウイルスのワクチン未接種を発端とする問題でオーストラリアでの国外退去処分を受け、母国セルビアに帰国した。
全豪オープン出場を断念したジョコビッチ氏は、豪メルボルンからアラブ首長国連邦(UAE)ドバイを経由してセルビアの首都ベオグラードに到着した。
空港に集まった人々は同氏の名前を唱え、横断幕や旗を掲げて歓迎した。ベオグラード市内ではこの前夜、ビルの電光掲示板に「ノール(ジョコビッチ氏の愛称)、あなたはセルビアの誇りだ」というメッセージが映し出された。
ブルナビッチ首相は国内紙とのインタビューで同選手への支持を改めて表明し、帰国を待っていると話していた。
ジョコビッチ氏はオーストラリアの法律に基づき、今後3年間にわたって同国への入国を禁止される可能性がある。ただしアンドリュース豪内相は、免責の申し立てがあった場合に認められる可能性もあるとの立場を示した。
セルビア国旗を振ってジョコビッチ選手を迎えるファン/Darko Vojinovic/AP
全豪オープンに続くテニス4大大会の第2弾は、5月22日から6月5日に予定される全仏オープンだ。仏議会では16日、公共の場への立ち入りにワクチン接種証明の提示を義務付ける法案が可決された。
仏スポーツ省の報道官は17日、CNNとのインタビューで、同国で開催される大会に出場するスポーツ選手には全員、ワクチン接種が義務付けられるようになると明言した。
今後、状況が変化する可能性はあるものの、現状ではジョコビッチ氏の全仏オープン出場は難しくなった。