駐豪ウクライナ大使、ジョコビッチ選手にウクライナ侵攻への立場表明を求める
(CNN) ウクライナのミロシニチェンコ駐オーストラリア大使は27日、テニスの全豪オープンに出場中のノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)にロシアのウクライナ侵攻に関する自身の立場を表明するように求めた。ジョコビッチ選手の父親がロシアの国旗を持ったファンとデモを行う様子をとらえた映像が最近浮上したことを受けた発言。
父親のスルジャン・ジョコビッチ氏は25日、メルボルンの全豪オープン会場で、ロシアのプーチン大統領の顔が重ねられたロシアの国旗の後ろでポーズを取る様子が映像に収められていた。
ミロシニチェンコ氏はCNNに対し、この出来事は挑発に相当するもので、準決勝を迎えるジョコビッチ選手にも「ネガティブな光」を当てることになると述べた。
ジョコビッチ選手について「臆測を打ち払うためにも、この戦争で自身がどの立場に立つのか、非常に強い声明を発表することが重要だと思う」と述べ、「謝罪も見られたら」とも続けた。
「もちろん、息子は父親の罪に責任はない。ただ、彼も父親と同じ意見を持っているかもしれない。世界は彼の立ち位置を知りたいと思う」(ミロシニチェンコ氏)
テニス・オーストラリアはCNNに対し、戦争支持の画像を掲げていた4人を試合から追い出したと明らかにした。
CNNはスルジャン氏、ジョコビッチ選手の双方にコメントを求めている。